ウィークリー・コラム

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テクニカル・アナリスト
陳 満咲杜 氏 ウィークリー・コラム
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陳満咲杜氏

陳 満咲杜 氏(テクニカル・アナリスト)

上海出身の為替アナリスト兼FX トレーダー。黎明期からFX 業界に携わる古参。チャート読解術である「プライス・アクション」が得意分野。テクニカル中心のコラムをお届け。

FXフォーカス・プライスアクション 第125回

更新日時:2018年8月13日 10:00

※本稿は2018年8月6日に作成されたものです。

CH20180806_USD.png

ドル/円  日足

アナリシス:

先週は反発、日銀政策決定後の反応として円売りの継続を示唆。もっとも、日銀政策に関する解釈自体が分かれており、日銀政策よりも米サイドの材料が決定的であり、またトレンドを主導し、日銀政策に関する思惑の剥落も自然な成り行きだった。ゆえに先々週から指摘してきたとおりドルの反落はあくまでスピード調整と見なし、押し目があれば拾う好機と見なすべきであった。変動リズムでは、7月26日安値は5月末安値と同様、調整の限界を果たしたところも重要な手がかりであり、3月安値から5月高値までの全上昇幅の約半分押し前後に5月安値が底打ち、調整(反落)は7交易日をもって完成された。その後の高値更新に繋がった経緯に鑑み、今回も5月末安値から7月高値までの全上昇幅に対する反落も7月末安値で約半分押しを達成、また6交易日をもって完成されたため、整合性が保たれる。更に、7月31日の大陽線は典型的な「フェイクセットアップ」のサインを点灯し、かつこの前の「インサイド」の上放れを果たしているため、同日安値を下回らない限りドル/円のブル基調は修正されないことを示唆。従って、先週末米雇用統計の不芳があっても基本は米利上げ観測が維持され、先週後半の反落も7月31日大陽線に対するスピード調整とみる。この意味では、ドル/円の底が固く、日米貿易交渉の懸念があっても本格的な円買いに繋がらないとみる。米利上げできる段階は米株の堅調が想定され、リスクオンの環境においてドルの上昇スピードはむしろこれから加速される公算が大きい。2015年高値から形成されてきた大型トライアングルの上放れが確認されただけに、先週日銀会合の無風通過は上昇トレンドの継続のみではなく、これから上昇モメンタムの高まりを示唆する最初のサインと見なし、引き続き押し目買いのスタンスで臨みたい。


予想レンジ:111.00~113.50       メインストラテジー:押し目買い

CH20180806_AUD.png

豪ドル/円  日足

アナリシス:

先週は小幅反騰、レンジ内変動の様子を一段と強めた。7月半ばにて再度84円関門前後の抵抗を確認、レンジ内の変動に留まり、またレンジにおける抵抗ゾーンを再確認したため、レンジ内の変動につながり、またトレンドレスの様子を強めたのも記述のとおりであり、先週の変動で一段とトレンドレスを証明したと思われる。もっとも、82円台半ば前後の抵抗が重要だったため、7月第2週にて同抵抗のブレイクが確認された以上、レンジの上限をトライ、また一旦上放れを果たしてもおかしくなかったが、その後トランプ氏の発言に日銀政策思惑で円買いが再燃し、上値重い市況が示され、先々週まで効いていたが、先週の反騰で同影響の低下を示唆。この意味では、19日の高値更新、また一転して大陰線をもって弱気リバーサルのサインを点灯したところが大きく、当面豪ドルの頭を抑え込むといった判断が維持されるが、先々週を含め終値をもって82円関門を守ったところも大きく、これから再度高値トライの地合いが暗示される。既述のように、81円台後半の支持ゾーンも厚く、再度確認される場合、豪ドルの弱気変動があってもあくまでレンジ内に留まり、また3月安値から形成されてきたレンジがなお有効、といった見方も繰り返し提示した。先々週24日の切り返しやリバーサルサインの点灯をその証左とみる。この意味では、豪ドルは底割れを一段と回避、レンジ変動の上限へ復帰する余地が示唆されたため、先週の82円関門守りも当然の成り行きだったと思われる。つまり、80.50円~84.50円といった大まかのレンジ変動自体が打破されない限り、豪ドル/円はトレンドレスの状況を保ち、また何等かのサインを点灯しても過大評価すべきではないため、先々週と同様、先週の値動きに関しても過度なる分析は不要。トレンドレスの市況において「ダマシ」が多く発生するので、先週と同様に今週ブレイクの有無が注目されるが、ハードルはなお高いとみる。


予想レンジ:82.00~84.00               メインストラテジー:押し目買い&レンジ取引

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陳満咲杜氏 プロフィール

陳満咲杜氏

中国・上海生まれ。1992 年に所持金5,000 円で来日し、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。生活費と学費をアルバイトでまかないながら在学中より株式投資を開始。大学卒業後、中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX 業界へ。香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積み、アナリストとして頭角を現す。GCA エフエックスバンク マネージングディレクター、イーストヒルジャパン チーフアナリストなど要職を経て独立。現在は陳アソシエイツ代表/アナリストとして活躍している。最新刊は『FX 投資のすべてがマンガでわかる!』、『勤勉で勉強家の日本人がFX で勝てない理由』(ダイヤモンド社)、その他、『GMMA の真実』、『二刀流FX』、『CFD トレーディングの真実』『FX トレーディングの真実』(以上、扶桑社)、『FX ライスアクション成功の真実』(実業之日本社)、『着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実』(青月社)などの著書多数。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。

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