ウィークリー・コラム

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テクニカル・アナリスト
陳 満咲杜 氏 ウィークリー・コラム
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陳満咲杜氏

陳 満咲杜 氏(テクニカル・アナリスト)

上海出身の為替アナリスト兼FX トレーダー。黎明期からFX 業界に携わる古参。チャート読解術である「プライス・アクション」が得意分野。テクニカル中心のコラムをお届け。

FXフォーカス・プライスアクション 第139回

更新日時:2018年12月10日 10:00

※本稿は2018年12月3日に作成されたものです。

CH20181203_usd.png

ドル/円  日足

アナリシス:

先週は続伸、先々週に続き、11月第二週の「弱気リバーサル」のサインを和らげ、地合いの好転に寄与した。もっとも10月高値をブレイクできず、再度反落があれば、「ダブル・トップ」を形成していく可能性も示唆されたが、メインサポートゾーンの下放れが前提条件となり、また5月、8月及び10月安値が点灯した「フォールス・ブレイクアウト」のサインのように、一時の下値打診をもって再度切り返しを果たす可能性もあるため、トレンド転換の判断は性急であり、またこれからの高値トライをもって否定されるであろう。換言すれば、先週の小動きを含め、目先の位置づけは年初来高値ブレイク前の「足踏み」状態と思われ、メインサポートゾーンの再確認、また11月高値の更新があれば却って上値トライしやすい、といった判断を維持、年内における115円大台のトライに繋がる公算が大きい。この意味では、先週の値動きは目先の抵抗ゾーンの再確認となり、今週一段と鮮明になってくるだろう。メインサポートについて、10月22日高値112.91円のブレイクをもって10月安値111.38円を起点とした上昇波の継続が確認された経緯に鑑み、その後11月2日と同7日の「強気リバーサル」、また「強気アウトサイド」のサインがその後の続伸をもたらしたことが重要だった点は繰り返し指摘したとおりであり、更に前後5日の設定では11月2日や同7日の高値は過去5日間の高値より高く、同安値はその後の5日間の安値より低かったので、「ランウェイアップ」のサインを点灯していた。ゆえに、2日安値112.58円~7日安値112.94円は目先のサポートゾーンとして重視され、また同サポートゾーンの打診や一時の下放れがあっても、その後の切り返しがあれば、再度「フォールス・ブレイクアウト」を点灯するだろうという推測も先週の値動きをもって証左されたから、今週続伸の公算は大きい。実際、10月高値からシンメトリー・トライアングルというフォーメーションの形成が確認され、目先を含めその最終段階に位置しており、これから上放れを果たして一段と上値ターゲットに照準しやすいだろう。米中対抗の一服も支援材料、しばらく強気スタンスを維持。


予想レンジ:113.00~115.00                メインストラテジー:押し目買い

CH20181203_aud.png 

豪ドル/円  日足

アナリシス:

先週は大幅反騰、先々週の陰線を否定した上、83円前半の打診をもって強気基調を強めた。先週の指摘のとおり、先々週の反落はスピード調整と位置づけ、切り返し自体が維持されていたから、先週の反騰は当然の成り行きと言える。9月高値のブレイクをもって「ダブル・ボトム」の成立をもたらしたことは重要であった。10月最終週の大陽線、10月の一時安値更新を「ダマシ」と証左していたから、9月高値の更新をもって前記フォーメーションを正式に成立させたわけである。同フォーメーションの成立はこれからの切り返しの継続を示し、また上値余地の大幅拓きにつながり、中長期スパンにおける底打ちの公算が大きくなったから、同フォーメーションが否定されない限り途中のスピード調整があっても切り返し自体が維持される、というロジックであった。繰り返し指摘してきたように、3月から8月まで、かなり時間をかけて大型保ち合いのレンジを形成していたので、8月末の下放れが一旦確認されたにもかかわらず、9月高値82.52円のブレイクは同下放れを否定する値動きとして見られるため、10月安値トライで点灯した「フォールス・ブレイクアウト」のサインが大きかった。「フォールス・ブレイクアウト」のサインが点灯され、また効いてきたからこそ、前記「ダブル・ボトム」の形成のみではなく、3月から8月まで形成された大型保ち合いに対する下放れ自体が大きな「ダマシ」と証明しため、底打ちの蓋然性を証左する上で切り返しの上方修正につながる。中期スパンでは、ブルシナリオの継続で早晩3月高値84.57円の打診につながり、更なるブル基調の形成に寄与する公算が大きい。米中対抗の一服が伝われ、今朝は84円関門手前までのトライもあり、今週一段と上値打診しやすい環境に。メイン抵抗ゾーンの84円台半ばの打診、もはや短期スパンのターゲットとなり、ブレイクの有無が注目される。完全な上放れを確認できるまでなお時間がかかるとみるが、一旦確認できれば87~88円台の大台ターゲットも射程圏に。いずれにせよ、先週の「強気リバーサル」のサインはこれからしばらく効き、ブル基調は一段と強まる見通し。強気スタンスを維持、「押し目待ちに押し目なし」のリスクも。


予想レンジ:83.00~85.00                  メインストラテジー:押し目買い&上値追い

 

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陳満咲杜氏 プロフィール

陳満咲杜氏

中国・上海生まれ。1992 年に所持金5,000 円で来日し、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。生活費と学費をアルバイトでまかないながら在学中より株式投資を開始。大学卒業後、中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX 業界へ。香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積み、アナリストとして頭角を現す。GCA エフエックスバンク マネージングディレクター、イーストヒルジャパン チーフアナリストなど要職を経て独立。現在は陳アソシエイツ代表/アナリストとして活躍している。最新刊は『FX 投資のすべてがマンガでわかる!』、『勤勉で勉強家の日本人がFX で勝てない理由』(ダイヤモンド社)、その他、『GMMA の真実』、『二刀流FX』、『CFD トレーディングの真実』『FX トレーディングの真実』(以上、扶桑社)、『FX ライスアクション成功の真実』(実業之日本社)、『着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実』(青月社)などの著書多数。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。

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