ウィークリー・コラム

珠玉のコラムニスト達による、FXコラム。
マーケット全般の話題から自身のトレード手法まで、バラエティーに富んだラインナップで公開します。
ここでは1週間前の記事から公開されていますが、口座開設された方は取引画面内にて最新の記事がご覧いただけます。

テクニカル・アナリスト
陳 満咲杜 氏 ウィークリー・コラム
月曜日更新予定(本ページでは前週分から公開)

最新版はログイン後にチェック!

陳満咲杜氏

陳 満咲杜 氏(テクニカル・アナリスト)

上海出身の為替アナリスト兼FX トレーダー。黎明期からFX 業界に携わる古参。チャート読解術である「プライス・アクション」が得意分野。テクニカル中心のコラムをお届け。

クラッシュに対する反動

更新日時:2019年1月28日 10:00

※本稿は2019年1月21日に作成されたものです。

週間予想レンジ(1/21週):108.50~110.50

メインストラテジー:レンジ取引&押し目買い

・フラッシュ・クラッシュに対する反動が続く
・しかし、あくまでリバウンドの一環と見なし、上値限定
・一方、変動レンジの上昇修正につながる

CH20190121_usd.png

アナリシス:

先々週の「星線」に続き、先週は大幅切り返し、109円台後半の打診をもって年初来急落への反動を示した。年初のフラッシュ・クラッシュがあっただけに、先週の切り返しは当然の結果とみる。

フラッシュ・クラッシュ自体が2日ウェリントン取引時間帯において数分間の出来事で典型的なクラッシュだったため、その値動きのすべてが「正当化」できないなら同クラッシュへの反動も当然の成り行きで、先週の切り返しがあってもなお途中かと思われる。

もっとも、クラッシュにあった1月2日の大陰線、値幅の大きさで典型的な「長大線」を形成し、安値トライしてから急速に反発してきた上、比較的に高く大引けしたので、「スパイク」のサインも点灯していた。切り返しを同サインの指示通りと見なされる側面も大きく、同サインの効き目が見られる以上、しばらく「スパイクロー」の役割を果たすでしょう。

より長い視点では、2015年高値を起点とした大型トライアングル型保ち合いが仮に現時点までなお継続されているとみる場合、やはり2018年3月安値を下回るかどうかをひとつの基準として判断しやすい。同安値割れを回避しているところは大型保ち合いの基盤がなお維持され、前記「スパイクロー」のサインが大きな証左となろう。

換言すれば、「スパイクロー」のサインが証左とされるなら、ここから年初来安値を下回るばかりか、「押し目待ちに押し目なし」の可能性も大きく、また切り返しがしばらく継続される公算が大きい。年明けからの急落、当週の高値は110円台半ばだったことに鑑み、一旦トライがあってもおかしくなかろう。

反面、クラッシュがあっただけに、110円半ばの打診があれば、切り返しの一服が想定され一直線な上値打診もなかろう。週足では、年初の「長大線」がその後の週足を「包む」、という形で「インサイド」のサインを点灯する確率は高く、戻り切れない場合はあくまで中段保ち合いに留まるでしょう。メインスタンスのレンジ取引を維持しておきたい。


豪ドル/円  月足

週間予想レンジ(1/21週):77.50~80.00

メインストラテジー:レンジ取引&押し目買い

・ドル/円と共に反騰、ドル/円次第の側面は大きい
・年初のクラッシュに対する反動、という視点では当然の成り行き
・マクロの視点では、2016年安値と「ダブル・ボトム」を形成する可能性

CH20190121_aud.png

アナリシス:

先週は続伸、ドル/円と共に切り返しを果たし、また79円関門の打診をもって重要な抵抗ゾーンを試す段階に来ていることを示し、地合いの改善が図られたといえる。

同抵抗ゾーンは2018年9月、10月の「ダブル・ボトム」の安値水準だったため、先週の戻りで一段と上値余地を示し、年初のフラッシュ・クラッシュで作った「スパイク」のサインがより鮮明に。

もっとも、既述のように、同フラッシュ・クラッシュは年始の商い薄があって、ドル/円のクラッシュがもたらした値動きである。一気に2016年安値を一旦割り込み、ドル/円以上のクラッシュを演じたが、急落時の値段、その殆どがウェリントン取引時間帯において数分間の出来事で、その値動きのすべてを「正当化」できないと思われた。

その上、2日の大陰線、値幅の大きさで典型的な「長大線」を形成、安値トライしてから急速に反発してきた上、比較的に高く大引けしたため、「スパイク」のサインも点灯していた。先々週に続き、先週の切り返しがあって同サインが「スパイクロー」であることを証左、切り返し自体が同サインの指示通りなら、これから大きな役割を果たすでしょう。

実際、2016年安値を一旦割れたとはいえ、同日安値と大引け値の間で2.5円程度の差があって、安値更新自体が「フォールス・ブレイクアウト」、即ち「ダマシ」だった可能性が大きかった。先週までの続伸、同可能性を証左する値動きとなり、長期スパンにおける底打ちを示唆したとみる。

この意味では、先週の79円関門試しは重要なサインであった。既述のように、2018年10月安値自体も一旦9月安値の下放れを見せてから切り返したので、もともと「フォールス・ブレイクアウト」のサインを点灯していたので、同安値が更新された以上、しばらく一転して抵抗と化す可能性が大きかったため、先週の切り返しや前記安値水準の打診自体が切り返しのモメンタムや上値余地を示唆。この場合、一旦80円心理大台の打診があってもおかしくなかろう。

また、中国の金融緩和策発動で相場心理の改善も想定され、豪ドルは中国景気に敏感に反映する習性があるからこそ、ドル/円以上に地合いの改善が進んでもおかしくなかろう。但し、80円台半ば~同後半にメインレジスタンスが密集、切り返しの継続があっても一直線なブレイクは容易ではなかろう。77円関門~77円半ばは当面のサポートゾーン、早期下放れなしでは中段保ち合いが続き、ややレンジの上方修正に動くかと推測される。


 

ご留意いただきたい事項

マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。
当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
※本レポートに掲載されているチャートなどの図版は、筆者が作成したものです。

陳満咲杜氏 プロフィール

陳満咲杜氏

中国・上海生まれ。1992 年に所持金5,000 円で来日し、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。生活費と学費をアルバイトでまかないながら在学中より株式投資を開始。大学卒業後、中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX 業界へ。香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積み、アナリストとして頭角を現す。GCA エフエックスバンク マネージングディレクター、イーストヒルジャパン チーフアナリストなど要職を経て独立。現在は陳アソシエイツ代表/アナリストとして活躍している。最新刊は『FX 投資のすべてがマンガでわかる!』、『勤勉で勉強家の日本人がFX で勝てない理由』(ダイヤモンド社)、その他、『GMMA の真実』、『二刀流FX』、『CFD トレーディングの真実』『FX トレーディングの真実』(以上、扶桑社)、『FX ライスアクション成功の真実』(実業之日本社)、『着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実』(青月社)などの著書多数。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。

当コラムに関するご意見やご感想、筆者への叱咤激励のメールは以下のアドレスへお願いいたします。

feedback@monex.co.jp

掲載されている内容は、金融・為替市場に関する情報の提供を目的とし、勧誘を目的としたものではありません。また、その正確性および完全性を保証するものではありません。最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断で行われますようお願いいたします。万一、この情報に基づいて取引をされ損害を被った場合においても、当社および本資料中に引用・掲載した情報の提供者は一切責任を負いません。本件に関するお問合わせはこちらまでお願いいたします。

お客様サポート

最短5分お申込み完了!

たったの3ステップでお取引開始。口座開設費用、口座維持費用は無料です。

お問合せ

マネックス証券FX・先物オプション・米国株ダイヤル

0120-911-440
(通話料無料)
携帯・PHS 03-6737-1668
(通話料お客様負担)

受付時間 平日8:00~17:00

ページトップ