ウィークリー・コラム

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テクニカル・アナリスト
陳 満咲杜 氏 ウィークリー・コラム
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陳満咲杜氏

陳 満咲杜 氏(テクニカル・アナリスト)

上海出身の為替アナリスト兼FX トレーダー。黎明期からFX 業界に携わる古参。チャート読解術である「プライス・アクション」が得意分野。テクニカル中心のコラムをお届け。

FXフォーカス・プライスアクション 第99回

更新日時:2018年1月22日 10:00

※本稿は2018年1月15日に作成されたものです。

CH20180115_USDJPY.png

ドル/円  日足

アナリシス:

先週大幅反落、週足ではリバーサルのサインを点灯した。2015年高値から引かれるメイン抵抗ラインを突破できず、円売りポジションの積み上げで変動が生じやすいタイミングで、日銀の国債買い入れ減額がもたらした金融政策修正の思惑がくすぶり、円の買戻しに拍車をかけた。中国による米国債買い入れ停止の噂もあって、米金利の急騰に繋がったが、所謂「悪い金利高」の連想でドル全面安をもたらしたこともドル/円の下落加速の背景であった。すでに111円関門割れを果たした目下の値動きに鑑み、昨年11月安値110.83円割れがあってもなお下値余地を拓く見通しで、これから110円関門トライがあってもおかしくなかろう。一方、109.50円~110.60円はメインサポートゾーン、安易な下放れもなかろう。なにしろ、昨年9月の安値打診、「フェイクセットアップ」のサインを点灯した以上、また昨年5月、7月高値に対するブレイクが一旦確認された以上、ドル高の構造がすでに確立された公算が大きい。従って、昨年11月安値割れがあっても、昨年11月高値を起点とした調整子波の拡大と数え、忽ちベアトレンドへ復帰、また昨年9月安値が点灯したサインを否定できるとは限らない。日米金利差は拡大した傾向にあり、また昨年3月以来の開きを示している中、円の買戻しが過大とされるロングポジションの整理があっても一時的な市況に留まるだろう。換言すれば、ポジション整理が一巡した後、ドル/円は却って底打ちされやすく、また切り返しを図るであろう。とはいえ、底打ちのサインなしでは安易な押し目買いも適切ではなく、また112円関門前後は一転して抵抗ゾーンと化しているから、早期回復する見込みも薄い。今週110円台にてサポートされるかどうか、また底打ちのサインが点灯されるかどうかを見極めるのが先決であり、一時的にせよ、前記サポートゾーンの下限である109.50円前後の安値打診も覚悟する必要がある。但し、中期スパンでは、今週の続落、また一時下値余地の拡大があれば、順張りの下値追いより逆張りの押し目買いのスタンスが有効かと思われ、底打ちのサインを確認してから押し目のポイントを押さえたい。

予想レンジ:109.50~112.00円         メインストラテジー:押し目買い&レンジ取引

CH20180115_AUDJPY.png

豪ドル/円  日足

アナリシス:

先週反落、ドル/円の急落につられた側面が大きかったものの、89円関門前後の抵抗を一旦確認した形で、スピード調整の一環とも読み取れる。既述のように、豪ドル/円がこれからブル基調を回復する先決条件として、まず89円関門を上回れるかどうかが挙げられ、一旦打診で同蓋然性が高められたと思われる。もっとも、昨年11月安値84.35円からの切り返しは継続され、また89円関門の打診をもって昨年8月安値に対する一時の下放れ自体が「フェイク」であった可能性が示唆され、2017年5月高値の水準とも合致したことで2016年安値を起点とした上昇波の構造的な基調、即ち強気変動の継続を示唆したとみる。同見方、昨年12月5日罫線が示した「スパイクハイ」を上回ったところで浮上され、88円関門のブレイクや89円関門の打診をもって強化されたと思われる。従って、これから再度89円関門を上回れば、ブルトレンドへの復帰、また加速が想定され、90円心理大台ばかりか、昨年高値90.40円のブレイクも覚悟すべきであろう。この意味では、86円台は一転してサポートゾーンと化し、ここから「深押し」なしでは続伸しやすく、また一時の押しがあれば、むしろ拾う好機であろう。目先日足では「インサイド」のサインが点灯され、ここからのブレイクをもって短期スパンにおける振れ幅を決定するが、仮に下放れがあっても前記86円台の支持を再確認するだけで、ベアトレンドへ復帰するにはハードルが高いと思われる。同じ視点において、ここからは上放れしやすく、途中のスピード調整が長引かず、再度89円関門のブレイクを想定しておきたい。が、結局ドル/円次第の側面が大きいから、ドル/円が底打ちのサインを点灯できないうちは、性急な判断を避けたい。場合によっては中段保ちあいが長引き、また複雑な根動きをもって86円台のサポートゾーンを繰り返し試す可能性もあり、油断できない。とはいえ、前記のように、一旦89円関門をトライできたので、基調の改善、またブルトレンドを加速していく蓋然性が高いから、中段保ちあいがあったほうが値動きを固め、今後の上昇波にプラスであろう。今週引き続きロングスタンスで臨み、出遅れたロング筋にとってむしろ一時の押しを歓迎すべきか。

予想レンジ:86.50~89.50円         メインストラテジー:押し目買い

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陳満咲杜氏 プロフィール

陳満咲杜氏

中国・上海生まれ。1992 年に所持金5,000 円で来日し、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。生活費と学費をアルバイトでまかないながら在学中より株式投資を開始。大学卒業後、中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX 業界へ。香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積み、アナリストとして頭角を現す。GCA エフエックスバンク マネージングディレクター、イーストヒルジャパン チーフアナリストなど要職を経て独立。現在は陳アソシエイツ代表/アナリストとして活躍している。最新刊は『FX 投資のすべてがマンガでわかる!』、『勤勉で勉強家の日本人がFX で勝てない理由』(ダイヤモンド社)、その他、『GMMA の真実』、『二刀流FX』、『CFD トレーディングの真実』『FX トレーディングの真実』(以上、扶桑社)、『FX ライスアクション成功の真実』(実業之日本社)、『着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実』(青月社)などの著書多数。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。

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