ウィークリー・コラム

珠玉のコラムニスト達による、FXコラム。
マーケット全般の話題から自身のトレード手法まで、バラエティーに富んだラインナップで公開します。
ここでは1週間前の記事から公開されていますが、口座開設された方は取引画面内にて最新の記事がご覧いただけます。

元インターバンク・ディーラー
水上 紀行 氏 ウィークリー・コラム
火曜更新予定(本ページでは前週分から公開)

最新版はログイン後にチェック!

水上 紀行氏

水上 紀行 氏(元インターバンク・ディーラー)

かつてインターバンクに「三和の水上」の名を轟かせた、超ベテランFXディーラー。引退してトレーダーとなった現在も、マーケットを見るその冷徹な眼力は健在。ファンダメンタルズ中心のコラム。

タッチ・アンド・ゴー! 第107回

更新日時:2018年1月16日 10:00

※本稿は2017年1月9日に作成されたものです。

相場が動くというフィーリングは、結構、皆が持ち合わせているものです。

しかし、大変大事な事は、気づいてからそれが現実になるまでには、想像以上の時間がかかるということです。

このことについて気づいている人は少なく、多くのマーケット参加者は、フィーリングが湧いてからすぐに、相場に飛び込んでしまいます。

こうなると、極めて短期間に、マーケットのポジションは一方向に偏り、その反動として、相場は反転し多くのマーケット参加者が巻戻しに巻き込まれることになります。

これが、相場のアヤ(相場の一時的な戻し)の正体だと考えています。

ただし、アヤ戻しで、もうひとつ気をつけなくてはならないのが、戻しの大きさは想定以上である場合が多く、そのために、単なるアヤ戻しと高をくくっていると、思わぬ反動にあわててしまい、それが原因でロスカットしてしまうことが多々あることです。

つまり、ひとつのフィーリングは多くの人がほぼ同時に抱き、相場に飛び込むために、マーケットのポジションは一方向に短期間に傾くために反動(アヤ)が起き、しかもその反動は予想外に大きいために、思わず損切りさせられるというのが、よく見受けられる動きだということです。

そこで、特に注意すべき点を上げるなら、以下の2点があります。

(1)フィーリングが現実になるには予想以上に時間がかかること

(2)アヤ戻しは、想定以上に大きいということ

したがって、それぞれに対策を打てば、もちろん、トレーディング収益に大きく貢献するはずです。

まず、(1)については、なにしろフィーリングが湧いたからといって、すぐに相場に飛び込まないことです。

最初に、急激に相場が動いたからと言って、「バスに乗り遅れるな」と思わないことです。

少なくとも、相場のアヤを待てるぐらいの胆力が必要です。

このあたりから(2)と絡んできますが、要は(2)とはアヤ戻しですから、この戻しのピークに近いところで、本来フィーリングが湧いたトレンド方向にポジションを持つ時だということです。

ここで、このトレンド方向にポジションを持つ手法をひとつご紹介しましょう。

それを、「タッチ・アンド・ゴー!」と呼んでいます。

本来、飛行機の用語なのですが、「着地後、すぐに上昇」ということです。

つまり、ギリギリまで引きつけてポジションを持ち、すぐさまフェーバー(有利)に持って行くという意味で命名しました。

具体的には、トレンド方向に戻り売りあるいは押し目買いをより有利なレートでするということです。

たとえば、戻り売りを例としてお話ししますと、現状水準から離れているレジスタンス(上値抵抗線)となる移動平均線を探します。

レジスタンスの場合であれば、その移動平均線は下向きでなければありません。

押し目買いのサポート(下値抵抗線)の場合は、上向きでなければなりません。

移動平均線は、あまり近くのものは選ばず、ある程度(たとえば100ポイントぐらい)現状レベルから離れているものを探します。

そして、移動平均線が抜けるとストップロスが出ることが多いので、さらに、5~10ポイント外側に、戻り売りなら売りの指値をします。

つまり、ギリギリまで引き付けるということです。

こんなものがつくのかと思われるかもしれませんが、アヤ戻しという損切りにはそれぐらいのパワーがあります。

この良い点は、引きつけるだけ引きつけているため、アゲンスト(不利)になっても知れているということで、もしも、思惑が外れても軽症ですみます。

むしろ、よいコスト(持ち値)のポジションを作ることができます。

これが、トレンド追求型のトレード方法ですが、もうひとつ見逃してはいけない部分があります。

それは、こんなにアヤ戻しがあるなら、それに乗らない手はないということです。

つまり、アヤ戻しが始まったらそれに乗っかり、上記でお話ししたポジションを作るための戻り売りあたりのレベルを利食いのターゲットにして上げなら買いで乗るという方法です。

これは、あくまでも短期勝負ですが、相場に勢いがあれば、乗ってみる手はないと思います。

ここで、ふたつの例を上げましたが、ひとつは戻りで売る、ひとつは反撥に乗るでしたが、結局は、戻りで乗るのは、マーケットがもっと上がってしまうという恐怖で買ってくるところを売り、そしてアヤ戻しは、マーケットが下がダメだったから早く逃げなくてはと買ってくるところに買って乗っています。

つまり、マーケットの大勢派が翻弄しているところに乗じることが、トレードとしては、チャンスのあるトレードだと思います。

尚、ギリギリまで引きつけた戻り売りがつかなかった、アヤ戻しに乗れなかったといって悔しがらないことです。

相場は、これ一回限りではありません。

次のチャンスがあります。

ご留意いただきたい事項

マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。
当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。

最新10件の記事一覧

すべての記事一覧を見る

水上 紀行氏 プロフィール

水上 紀行氏

1978年三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。1983年よりロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かす。1995年より在日外銀に於いて為替ディーラーおよび外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして広く活躍中。バーニャ マーケット フォーカスト代表。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。 公式ホームページ:「Banya Market Forecast」

当コラムに関するご意見やご感想、筆者への叱咤激励のメールは以下のアドレスへお願いいたします。

feedback@monex.co.jp

掲載されている内容は、金融・為替市場に関する情報の提供を目的とし、勧誘を目的としたものではありません。また、その正確性および完全性を保証するものではありません。最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断で行われますようお願いいたします。万一、この情報に基づいて取引をされ損害を被った場合においても、当社および本資料中に引用・掲載した情報の提供者は一切責任を負いません。本件に関するお問合わせはこちらまでお願いいたします。

お客様サポート

最短5分お申込み完了!

たったの3ステップでお取引開始。口座開設費用、口座維持費用は無料です。

お問合せ

マネックス証券FX・先物オプション・米国株ダイヤル

0120-911-440
(通話料無料)
携帯・PHS 03-6737-1668
(通話料お客様負担)

受付時間 平日8:00~17:00

ページトップ