ウィークリー・コラム

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マネックス証券為替ディーラー
高野 進吉 ウィークリー・コラム
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高野 進吉 (当社為替ディーラー)

高野 進吉 (当社為替ディーラー)

1991年から外国為替市場に携わる古参の為替ディーラー。短資会社で身につけた為替に関する深い鑑識眼と、長年の為替ディーリング経験を活かし、簡潔でわかりやすいマーケット分析を皆様にお届け。

8月16日木曜日 オーストラリア 雇用統計 第62回

更新日時:2018年8月17日 10:00

今回はオーストラリアの雇用統計に注目。

  

前回の動き

7月19日10時30分発表

調査 事前予想 結果 5月結果
失業率 6月 5.4% 5.4% 5.4%
雇用者変化(季節調整値) 6月 16,500 50,900 12,000
Full-time雇用者数 6月 -- 41,200 -20,600
Part-time雇用者数 6月 -- 9,700 32,600

(日本時間)

 

豪失業率推移

TA20180810_1.png

 

雇用者数変化推移

TA20180810_2.png

出所:マネックス証券  ※チャートおよび一覧表の数値は指標対象月の数値を表示しています。
※本表には修正値は反映していません。また、同月内に複数回発表の指標については、最後に発表された数値を反映しています。

当時の市場環境

7月3日、オーストラリア準備銀行(The Reserve Bank of Australia, RBA)は理事会終了後に政策金利を事前予想通り据え置き、AUD相場への影響はほとんどなかった。7月11日の日本時間早朝にトランプ米大統領が2,000億㌦規模の中国への追加関税リストの準備を公表したため、AUDは大幅下落。米中間の貿易戦争を巡って一喜一憂する展開で、オーストラリア経済そのものに起因する動きは少なかった。

 

発表当時の動き

失業率は予想通りだったが、全体の雇用者数の増加幅は予想を大幅に上回り、特にFull-timeの雇用者数が大きく増加した。この結果を受けて発表直後よりAUDは急騰、対JPY・対USD共に0.5%程度上昇。

TA20180810_3.png

TA20180810_4.png

上段AUD/JPY 下段AUD/USD(出所:Bloomberg)

 

最近の主な動き

TA20180810_5.png

 

(上段:AUD/JPY 下段:AUD/USD  1時間足 当社:Monex Trader FX 比較チャート)

 

7月20日 2:00頃 トランプ米大統領FRB(米連邦準備委員会)の利上げに不満を表明。
トランプ米大統領が米CNBCのインタビューで、FRBの利上げについて「好ましくない」と発言した他、「我々の通貨は上昇し、我々を不利な状況に置いている」と語った。

 

7月25日 10:30 CPI(消費者物価指数)

調査 事前予想 結果 前回
消費者物価指数(CPI) 前四半期比 2Q 0.5% 0.4% 0.4%
消費者物価指数(CPI) 前年同四半期比 2Q 2.2% 2.1% 1.9%

予想を下回る結果でAUDは発表後に下落。

 

7月26日 4:30
トランプ米大統領とユンケル欧州委員長が貿易問題で合意報道。

8月3日 10:30 豪小売売上高

調査 事前予想 結果 前回
豪小売売上高(季節調整済・前月比) 6月 0.3% 0.4% 0.4%
豪小売回転率(季節調整済・前四半期比) 2Q 0.8% 1.2% 0.2%

 

8月3日 20:15頃
中国人民銀行が人民元の防衛策として人民元売り外貨買いの為替フォワード取引の一部を対象に、20%の準備金預け入れを義務付け。

 

8月7日 13:30 豪準備銀行 (RBA)政策金利発表

予想 結果 前回
RBAキャッシュレート 1.50% 1.50% 1.50%

予想通りの結果。ロウRBA総裁の声明にも目新しい内容がなくほぼ反応なし。

 

前回の雇用統計のときは好結果を好感してAUDは急上昇したが、その後は伸び悩む豪CPIの結果でAUDは下落、豪小売売上高は予想を上回る結果だったにもかかわらずAUDはわずかに上昇した程度だった。政策金利の引上げが当面見込めない中で、RBA(豪準備銀行)の金融政策の発表にも無反応に近い状況だった。

AUDの動きの多くがオーストラリア最大の貿易相手国である中国とアメリカの貿易問題の動向に翻弄されており、不透明感が拭えない状況がしばらく続いている。現状は前回の雇用統計発表時と似た状況で、たとえ良い結果が出ても、AUDが上昇し、それを維持するのは簡単ではなさそうだ。

 

調査 事前予想 5月結果
失業率 7月 5.4%
雇用者数変化(季節調整値) 7月 50,900


事前市場予想は本稿執筆時点(8月9日)では発表されていないため、当社HPでご確認ください。
発表は8月16日10時30分(日本時間)

 

 

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高野 進吉 プロフィール

高野 進吉

1991年よりトウキョウフォレックス株式会社で為替スポット取引や先物取引のブローカーを歴任後、2006年より同社にて為替証拠金事業における為替ディーラーとして活躍。2015年より現職。
短資会社で身につけた為替に関する深い鑑識眼と、長年の為替ディーリング経験により、社内ではディーラーのパイロット(水先案内人)的な存在感を発揮する。

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