ウィークリー・コラム

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マネックス証券為替ディーラー
高野 進吉 ウィークリー・コラム
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高野 進吉 (当社為替ディーラー)

高野 進吉 (当社為替ディーラー)

1991年から外国為替市場に携わる古参の為替ディーラー。短資会社で身につけた為替に関する深い鑑識眼と、長年の為替ディーリング経験を活かし、簡潔でわかりやすいマーケット分析を皆様にお届け。

来週注目のイベント 1月18日火曜日 カナダ政策金利

更新日時:2018年1月19日 10:00

今週は1月に追加予定の3番目の通貨人民元について書こうと思ったのですが、カナダ・ドルの動きが予想外に面白いので予定変更!

前回の動き

12月7日0:00 政策金利・声明発表

事前予想 結果 前回
カナダ銀行翌日物貸出金利 1.00% 1.00% 1.00%

(いずれも日本時間)

当時の市場環境

12月1日 22:30 カナダGDPと雇用統計の同時発表。

注目度の高い経済指標がいずれも予想を上回る結果を受けて発表直後よりCAD/JPYは急騰した。

調査 事前予想 結果 前回

カナダ四半期国内総生産(GDP)前期比年率

3Q 1.6% 1.7% 4.5%

カナダ四半期国内総生産(GDP)前月比

9月 0.1% 0.2% -0.1%
カナダ新規雇用者数 11月 10,000 79,500 35,300
カナダ失業率 11月 6.2% 5.9% 6.3%

12月2日(土)1:00頃 アメリカのフリン前大統領補佐官がロシアの大統領選挙干渉疑惑に関連して虚偽の供述で訴追を受けたとの報道によりUSDが急落、CADも一時大きく下落した。週明けのCAD/JPYは急落前の水準を回復してスタートさせた。

発表当時の動き

TA20180112_CADJPY.pngCAD/JPY (出所:Bloomberg)

結果は予想通りの現状維持だったが、声明で「時間の経過とともに高い金利を要求されがちであるが、引き続き政策金利の調整に慎重姿勢をとる。」と表明したことで、発表直後にCAD/JPYは急落した。

同時に発表された声明の中で「雇用は非常に強い、賃金の改善もいくつかみられ、消費支出を強く支えている。」と前向きな状況を述べたが、慎重姿勢をとるという言葉に打ち消された。

最近の主な動き

TA20180112_CADJPY_MTF.pngCAD/JPY 1時間足 (当社:MonexTraderFX)

2017年12月15日 2:25

ポロズカナダ銀行総裁講演

トロントのカナディアンクラブにて講演し、「現在の経済政策は依然として刺激策をとっている。」「時間の経過と共に刺激策の必要が薄れると確信している。」と述べたことで、利上げが近いとの期待感が台頭、CADは上昇。

2017年12月21日 22:30

同時発表となった重要経済指標はいずれも事前予想を上回りCAD/JPY急上昇へ。

調査 事前予想 結果 前回

カナダ小売売上高(前月比)

10月 0.3% 1.5% 0.1%

カナダ小売売上高(除自動車/前月比)

10月 0.4% 0.8% 0.3%
消費者物価指数CPI季調前(前年比) 11月 2.0% 2.1% 1.4%
消費者物価指数CPI季調前(前年比) 11月 0.2% 0.3% 0.1%

カナダ消費者CPI季調前(前年比)推移

TA20180112_CAD_CPI.png

(資料出所:トムソン・ロイター)

2017年12月22日 22:30

事前予想を下回りCAD/JPYは急落。前日の経済指標発表とは逆の結果となった。

調査 事前予想 結果 前回
カナダ月次国内総生産(GDP) 前年比 10月 3.5% 3.4% 3.3%
カナダ月次国内総生産(GDP) 前月比 10月 0.2% 0.2% 0.2%

2018年1月5日 22:30

調査 事前予想 結果 前回
カナダ新規雇用者数 12月 1,000人 78,600人 79,500人
カナダ失業率 12月 6.0% 5.7% 5.9%

新規雇用者数が予想を大きく上回り、失業率もさらに改善、2008年以来の低水準を記録した。
この結果を受けてCAD/JPYは2017年の高値近辺まで上昇。

カナダ失業率推移

TA20180112_CAD_UER.png

(資料出所:トムソン・ロイター)

2018年1月11日 4:00

一部通信社がカナダの関係者の話として「トランプ米大統領が近く北米自由貿易協定(NAFTA)からの脱退を表明する」と報道したことによりCADが急落した。6回目の交渉は今月下旬にカナダで予定されている。

2017年9月5日の会合でカナダ銀行は予想を覆し利上げを行っている。7月の利上げに続き二回連続の利上げとなり、相場に大きなインパクトを与えた。通常であれば講演やインタビューなどを通じて市場に織り込みを図るところであるが、当時その形跡はなかった。ポロズ総裁の12月の講演は前回と異なり一つのサインと読み解くことができよう。

最近の経済指標をみると利上げの環境は整っているようにも思われ、アメリカFRB(連邦準備制度理事会)は昨年12月に利上げを行い、今年も更なる利上げを行うと見込まれている状況を考慮すると、カナダの利上げ予想が高まっていることにはうなずける。既にマーケットは織り込んでいるようで順調にCADを押し上げてきた。しかしながら、ここにきてNAFTA関連のニュースに混沌としてきた。予想外の据え置きとなればインパクトは大きいと思われる。

事前予想 前回
カナダ銀行翌日物貸出金利 1.25% 1.00%

(時間はいずれも日本時間)


発表は1月18日0:00(日本時間)決定に影響した要因についての説明を同時に公表。

同時刻に「Monetary Policy Report(MPR)」(四半期に一度)も公表。

1:15 カナダ銀行ポロズ総裁、MPRに関して記者会見。

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高野 進吉 プロフィール

高野 進吉

1991年よりトウキョウフォレックス株式会社で為替スポット取引や先物取引のブローカーを歴任後、2006年より同社にて為替証拠金事業における為替ディーラーとして活躍。2015年より現職。
短資会社で身につけた為替に関する深い鑑識眼と、長年の為替ディーリング経験により、社内ではディーラーのパイロット(水先案内人)的な存在感を発揮する。

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